株式会社VARIETASが提供する「AI面接官」は、AIを活用した対話型面接システムで、候補者と採用担当者双方のポテンシャルを引き出し、公平で効率的な採用プロセスを実現する次世代ツールです。キリンホールディングスなど大手企業での導入実績を持ち、このたび6億円の資金調達を完了。今後さらなる機能強化と導入企業の拡大を目指します。
採用の常識を変える「AI面接官」の登場
採用活動において、限られた時間と資源の中で最適な人材を見極めることは、企業にとって常に課題となっています。特に大手企業への応募が集中する現代では、多くの候補者が書類選考の段階で足切りされ、自身の能力をアピールする機会すら得られないケースが少なくありません。
株式会社VARIETAS(バリエタス)が開発・提供する「AI面接官」は、このような採用プロセスの課題を解決するために生まれた次世代の採用ツールです。ESの読み込みから一次面接までをAIが担当し、経済産業省が定める社会人基礎力を構成する能力要素を多角的に評価することで、人による面接では見極めきれない候補者のポテンシャルや実力を正確に把握します。
「AI面接官」は、単なる検証段階を超え、すでにキリンホールディングス、ローソン、三菱ケミカルなど各業界の大手企業で本格導入が進んでいる点が大きな特長です。
「AI面接官」が解決する採用の課題
近年の採用市場では、いくつかの顕著な課題が浮き彫りになっています。まず、大手企業への応募集中により、多くの候補者が書類選考で落とされ、面接でアピールする機会を失っています。
また、ジョブ型採用の加速により、専門スキルの適合度が重視される一方、候補者は限られた情報の中で自身の適性を適切に伝えることが難しく、ミスマッチが生じやすい状況にあります。さらに、生成AIの普及によりESの内容が均質化し、短時間の面接では面接慣れした候補者が有利になる傾向もあります。
人事担当者側も、限られたリソースの中で増え続ける応募者に対応しながら、多様化する採用要件を満たす人材を見極める必要があります。しかし、面接官ごとの評価基準のばらつきや、初期選考における「潜在的能力」の見極めには属人的な判断が入りやすく、公正な選考が難しい状況が続いています。
これらの課題を解決するため、AI面接市場は急成長を遂げており、2022年の世界市場規模は約6億540万米ドル、2030年には約10億1,910万米ドルに達すると予測されています。

「AI面接官」の特徴と効果
VARIETASの「AI面接官」は、候補者と企業双方の課題を解決し、公平な採用を実現する次世代の採用ツールです。その主な特徴と効果は以下の通りです。
1. 公平で多角的な評価
「AI面接官」は特許出願も完了しており、候補者の回答に応じて深掘り質問を行い、単なるスコアリングではなく、潜在能力や適性を多角的に測定します。書類だけで判断せず、候補者の発言に基づく公正な評価を実現し、企業は面接データを分析することで、従来の選考では見落とされがちな能力を可視化できます。
2. 高い候補者満足度
対話型の設計により、候補者の納得感も向上しています。実際に「AI面接官」と面接をした学生にアンケートを実施したところ、95%の学生が「もう一度AI面接を受けたい」と回答するなど、高い満足度を得ています。
3. 導入による具体的な効果
「AI面接官」の導入により、以下のような効果が報告されています:
- ・選考対象者数の20%増加:
24時間365日面接を受験可能となり、エントリーから選考への歩留まりが改善
- ・初期選考時間の97%減少:
書類選考、一次面接の日程調整/実施/評価/申し送りを全てAIが対応
- ・内定承諾率の10%増加:
求職者の志望動機を診断し、求職者にあった情報でアトラクト可能
- ・面接の質の400%増加:
Googleでも採用される構造化面接で、入社後活躍と強い相関に
- ・面接評価項目数の500%増加:
経済産業省が定める、社会人基礎力を含めた16項目で評価可能に
- ・面接内容の記録の300%増加:
面接内容を議事録・録画データ保存し、面接情報を最大限引き出し可能
資金調達と今後の展望
VARIETASは、SaaSスタートアップに特化したファンド「ALL STAR SAAS FUND」と、国内最大級の運用総額を誇るファンド「グローバル・ブレイン」をコリード(共同リード)とした第三者割当増資で、総額6億円を調達しました。
ALL STAR SAAS FUNDのシニアパートナーである湊雅之氏は、「VARIETASが展開する採用領域のAIエージェントは、人材不足・採用競争が激化する日本において計り知れない可能性がある」と期待を寄せています。
また、グローバル・ブレインのPartner, Investment Group 林昇平氏は、「VARIETASが提供するAI面接官は、単なる業務の効率化にとどまらず、企業の採用活動そのものを高度化し、より戦略的な人材獲得を可能にする革新的なプロダクト」と評価しています。
今回の資金調達を通じて、VARIETASは「AI面接官」の質を高めていくと同時に、機能拡充、導入体制の強化、さらなる研究開発を進めていく予定です。今後、2ndクローズとしてデットファイナンスによる追加調達も予定しており、「AI面接官」の機能強化・導入企業の拡大を進め、業界標準化へ向けて進化し続けます。
選考をスムーズに進める6つのステップ
「AI面接官」は、以下の6つのステップで選考プロセスをスムーズに進めます:
- 1.日本初の高品質なAI面接:
生成AIによる上場企業における一次面接の平均レベルを超える面接を実現
- 2.社会人基礎力・志望動機を一度に分析:
AI面接官は約160の評価項目を一度に分析し、候補者を多面的に評価
- 3.自社に合う候補者が一目でわかる通過者確定機能:
自社の人材要件に合わせて各評価項目の重み付けを行い、総合得点を算出
- 4.候補者の満足度を向上させるフィードバックレポート:
評価結点に対しての良かったこと、そして改善点を提出可能
- 5.アトラクトのための志望動機解析機能:
志望動機のタイプを4つに分類し、候補者の動機に合わせたアトラクトが可能
- 6.科学的な採用を実現するための人材要件リコメンド機能:
面接通過や内定などの結果情報を入力し、自動的に人材要件をリコメンド
まとめ
株式会社VARIETASが提供する「AI面接官」は、AIを活用した対話型面接システムで、候補者と採用担当者双方のポテンシャルを引き出し、公平で効率的な採用プロセスを実現する次世代ツールです。特許出願済みの技術により、候補者の回答に応じた深掘り質問を行い、潜在能力や適性を多角的に測定することで、従来の採用プロセスでは見落とされがちな人材の発掘を可能にします。
すでにキリンホールディングス、ローソン、三菱ケミカルなど各業界の大手企業で本格導入が進んでおり、選考対象者数の増加、初期選考時間の削減、内定承諾率の向上など、具体的な効果が報告されています。
このたび6億円の資金調達を完了したVARIETASは、今後さらなる機能拡充、導入体制の強化、研究開発を進め、「AI面接官」の業界標準化を目指します。人材不足・採用競争が激化する日本において、AIを活用した採用プロセスの革新は、今後ますます重要性を増していくでしょう。
サービス詳細:https://ai-interview.online