サイバーエージェントグループが新たに企業向けAIエージェント領域に本格参入!2030年で売上200億超を目指す

業務効率化
サイバーエージェントグループが新たに企業向けAIエージェント領域に本格参入!2030年で売上200億超を目指す

サイバーエージェント子会社のAI Shiftは、日本オラクルと連携し、企業専用AIエージェント構築プラットフォーム「AI Worker」にOracle Autonomous Databaseを採用した新たなソリューションの提供を開始しました。同社はこの事業で2030年までに売上200億円以上を目指すとしています。新サービスは企業固有のデータを安全に活用し、従業員が本質的な業務に集中できる環境を創出することで、顧客価値の最大化と業務効率の向上を同時に実現します。

AIエージェント構築への新たな挑戦

サイバーエージェント100%子会社のAI Shift(東京都渋谷区、代表取締役社長:米山結人)は2025年3月25日、企業専用AIエージェント構築プラットフォーム「AI Worker」にOracle Autonomous Databaseを採用した新たなソリューションの提供開始を発表しました。

生成AIの普及に伴い、業務プロセスの自動化や効率化を推進するAIエージェントの導入が企業で加速しています。しかし、多くの企業ではAIエージェントの設計や既存システムとの連携に課題を抱えているのが現状です。

AI Shiftは、これらの課題を解決するために多種多様なAIエージェントを1つのプラットフォームで柔軟に構築・検証・運用できる「AI Worker」を提供。今回、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)上のOracle Autonomous Databaseと連携したAI Workerの提供を開始し、企業のデータ資産を最大限に活用できるAIエージェントの構築を支援します。

企業が直面するAIエージェント導入の課題解決

AI Shiftは、企業がAIエージェント導入時に直面する主な課題として以下の3点を挙げています:

  1. 1.AIエージェントのユースケース不足
  2. 2.業務に適用するハードルの高さ
  3. 3.精度及び、活用定着の不安

これらの課題に対して、AI Workerは「コンサルティング」「プラットフォーム提供」「活用定着サポート」の3段階で一気通貫の支援を提供する。業務プロセス整理やデータ整備からAIエージェント構築、運用、改善までをカバーする包括的なサービスとなっています。

Oracle Autonomous Databaseとの連携の意義

AI Shiftが提供するAI Workerと、Oracle Autonomous Databaseを連携させることで、企業データをより効率的に活用したAIエージェント構築が可能になります。

日本オラクルによると、協業に至った背景には「AIを活用したユースケースを模索するお客様が多い状況」があり、「経営・業務の視点から解くべき課題を見出し、試行錯誤を繰り返しながら、ビジネス効果を早期に享受してもらう」ことを目的としています。

Oracle Autonomous Databaseと連携したAI Workerの最大の特長は、企業の業務ニーズに応じて柔軟にAIエージェントを構築できる点です。企業独自のデータを活用し、業務プロセスに適したAIエージェントを設計・運用することを支援します。

さらに、検索精度やAIの回答生成を業務に合わせて最適化することで、より高精度なデータ活用を実現。段階的な機能拡張も容易であり、継続的な精度向上にも対応しています。

AI Workerは、Oracle Autonomous Databaseが提供する「Autonomous Database Select AI」を利用することで、自然言語による直感的なデータ検索・分析を可能にし、SQLの知識がなくてもユーザーが簡単に活用できます。また、高度なセキュリティ機能により、機密データを安全に処理でき、企業のセキュリティポリシーにも準拠。さらに、AIによる自律運用機能がデータベースのチューニングやパフォーマンス最適化を自動化し、運用負荷の軽減とコスト削減を実現します。

2種類のAIエージェント構築方式を提供

AI Workerでは、2つのタイプのAIエージェント構築方式を提供しています:

  1. ワークフロー型AIエージェント
    事前に設計した業務フローに沿って動作をするAIエージェント。確実性が重視される顧客対応などに最適で、動作が予測しやすく管理がしやすいのが特長です。

  2. 自律型AIエージェント
    指示した業務目標に向けて、AI自ら最適な実行プランを考えて行動するAIエージェント。例えば「競合他社と比較して」といった指示だけで、公開情報から競合製品の特長や価格、レビューを収集し、自社製品との比較分析まで自動で行います。構築が簡単で、ユーザーのフィードバックを学習しながら柔軟に改善できることが大きな特徴で、AI WorkerではAIの判断過程を確認しながら対話できるため、安心して業務を任せられます。

「AI Worker」直感的UIで企業専用AIエージェントを構築

今回発表された「AI Worker」は、企業向けに特化したAIエージェント構築プラットフォームです。同サービスの最大の特徴は、次の3点にあります。

1.直感的なインターフェースでのAIエージェント構築

必要な機能を組み合わせるだけで、誰でも簡単にAIエージェントを構築できるインターフェースを実装しています。企業側のプログラミング知識がなくても、構築・チューニングが可能です。活用していく中で、AIエージェントの挙動を柔軟に拡張できるため、あらゆるユースケースに対応できます。また、構築したシステムは、AIWorker上で運用できるだけでなく、APIとして外部展開することも可能です

 

2.複数のAIエージェントを1つのプラットフォームで管理

営業支援、マーケティング分析、顧客対応など様々なAIエージェントを1つのプラットフォームで効率的に管理・運用できます。また、AIエージェントの利用率や業務削減率などの効果測定もダッシュボードを通して行うことができ、継続的な改善に役立てられます。

AI Workerの特徴的な点として、サイバーエージェントのカルチャーを反映したUI/UXへのこだわりが挙げられます。技術面だけでなく、実際にユーザーが使いやすいインターフェースを重視した設計になっています。

 

3.戦略から運用まで、AIエージェント活用を成功に導く一気通での支援体制

プラットフォームの提供だけでなく、AIエージェント化していく業務の検討・分析、活用戦略の策定、AIエージェントの構築・検証、定着促進をするためのリスキリング講座の提供、運用改善など、企業ニーズに合わせて提供いたします。これにより、企業の業務フローやシステムに応じた最適なAIエージェント活用を実現します。

Oracle Database 23aiとの連携で検索精度向上

AIエージェント実装の課題として、企業固有のデータから関連情報を高精度で取得することが挙げられます。ここでOracle Database 23aiの強みが発揮されます。Oracle Database 23aiは様々なタイプのデータを一元化し、検索精度向上に向けた試行錯誤を容易にするマルチモーダルデータベースです。主な特徴として:

  • ・検索精度の向上
  • ・複合的な類似検索の容易化
  • ・時間的ハルシネーションの抑止(データベース内のデータが更新されるとベクトル値も自動で更新される)
  • ・システムの複雑化、高コスト化の抑止

さらに、Autonomous Databaseはデータベース管理作業をAIで自動化し、運用コストとリスクの最小化を支援します。マニュアル作業と比較して最大63%のコスト削減に寄与しており、パッチ適用とセキュリティ対策、リソース拡張/縮退、バックアップ取得とフェイルオーバーなどを自動化しています。

多様な業務向けユースケース

◆営業領域

  • ・営業戦略エージェント: 期間売上と商品データを分析し、売上減少商品に対する戦略立案
  • ・顧客分析エージェント: 企業名と担当者情報から企業概要と関連ニュースを自動出力

◆マーケティング領域

  • ・VoC分析エージェント: 口コミやレビューを分析し、ターゲット顧客の理解を深める
  • ・審査エージェント: 広告や記事をレギュレーションに基づいて審査し、作成者へフィードバック

◆全職種共通

  • ・ナレッジ検索エージェント: 社内データを横断検索し、質問に対する回答を提供
  • ・議事録エージェント: 会議映像から議事録を作成し、次のアクションも提案

◆オペレーター業務

  • ・顧客対応エージェント: 顧客からの質問に対して製品情報や過去事例を提案
  • ・レポート作成エージェント: オペレーターのパフォーマンスを分析し、顧客向けレポートを自動生成

これらのユースケースは、AI Workerの柔軟性と直感的なインターフェースを活用することで、技術的知識がなくても構築・運用できます。

今後の展望:2030年に売上200億円以上を目指す

AI Shiftは、2030年までにAIエージェント事業で売上200億円以上を目指すという計画を発表しました。グローバル市場ではAIエージェントの市場規模が2030年までに7.2兆円規模に成長すると予測されており、日本市場においても大きな成長が見込まれています。

また、将来的にはマルチAIエージェントプラットフォームを目指すビジョンも示し、複数のAIエージェントが連携して業務を遂行する次世代の働き方を実現し、企業のデジタルトランスフォーメーションを加速させる構想です。

まとめ

サイバーエージェントグループのAI Shiftは、企業向けAIエージェント構築サービス「AI Worker」の本格展開と日本オラクルとの戦略的連携を発表しました。直感的なUIでの構築が可能なプラットフォームと、Oracle Autonomous Databaseとの連携により、企業は自社に最適なAIエージェントを効率的に構築・運用できるようになります。

すでに広告営業1000名以上へのAIエージェントの構築・運用実績を持つAI Shiftは、2030年に売上200億円以上という目標を掲げています。AIエージェント市場の急速な成長が予測される中、企業のデジタルトランスフォーメーションを加速させる重要なプレイヤーとして、今後の展開が注目されます。

サービス詳細:https://www.aiworker.jp/product

【出典】

AI HUB

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