株式会社メタリアルが開発した「広報AI」は、メディア取材傾向を学習し、日経やビジネス誌に掲載されやすいプレスリリースを自動生成するAIサービスです。独自の掲載判定ロジックで約72%の精度を実現し、複数のAIエージェントの会話によるキャッチーなタイトル生成機能を搭載。広報業務の効率化とメディア露出の最大化を支援します。
AIがメディア掲載されるプレスリリースを自動作成——「広報AI」の革新性
株式会社メタリアル(本社:東京都千代田区、代表取締役:五石 順一)は、2025年2月20日、広報領域に特化した専用AI「広報AI」を開発したことを発表しました。この「広報AI」は、メディアの取材傾向データを学習し、日経やビジネス誌などの主要メディアに掲載されやすいプレスリリースを自動生成するという画期的なサービスです。
業界で初めて(※)プレスリリースのスコア化機能を搭載し、自社のプレスリリース作成をAI化するという試みは、広報業務の効率化とメディア露出の最大化を目指すものです。メタリアル社は、まず自社活用を通じて精度向上を図りながら、今後の外販開始に向けて開発を続けていくとしています。
(※)広報業界での「スコア化機能を搭載したプレスリリースの生成AIサービス」として(2025年2月時点 自社調べ)
広報業務の課題と「広報AI」の誕生背景
近年、SNSやメディアの多様化により、企業の情報発信の機会が増加する一方で、広報業務の負担も拡大しています。特に、メディア露出につながるプレスリリースの作成は広報の重要な業務でありながら、効果的な発信が難しいという課題があります。
さらに広報担当者は、日経やビジネス誌などの注目度の高いメディアへの掲載を社内から求められるケースが多く、より効果的な情報発信が求められています。こうした課題を解決するために「広報AI」は開発されました。
「広報AI」の特徴①:業界初!メディア掲載判定機能
「広報AI」最大の特徴は、メディアの取材傾向データを学習し、業界で初めてプレスリリースのスコア化を可能とする独自のメディア掲載判定ロジックを開発したことです。これにより、掲載されやすい記事の特徴を分析し、逆算して質の高いプレスリリースを生成することができます。
この独自の判定ロジックでは、話題性や消費者視点など、6つの基準点を設計し、それらのスコアを上回った場合に、メディアに掲載される可能性が高いと判断します。この判定は約72%の精度を実現しているとのこと。

「広報AI」の特徴②:AIエージェント同士の会話による豊かな表現
「広報AI」のもう一つの特徴は、文章生成プロセスにあります。担当者が「広報AI」にプレスリリースの要点を入力するだけで、文章の生成を開始しますが、一般的なAIと大きく異なる点として、複数のAIエージェント同士が会話しながら共感するポイントを抽出し、繰り返し文章を推敲していきます。
このプロセスでは、「このニュースは興味深いと思わない?」「このポイントは今までにないサービスだね」などと複数のAIエージェントが会話をしながら文章を作成します。これにより、一般的な生成AIでは実現できない豊かで魅力的なタイトルや本文を生み出すことが可能になっています。

メタリアル・グループ CTO/AI開発者のコメント
メタリアル・グループ CTO/AI開発者の米倉 豪志氏は、特に「広報AI」が出力するタイトル部分に注目してほしいと語っています。
「PR専門家と協議する中で、プレスリリースへの関心を高めるためにタイトルが非常に重要であるとわかりました。しかし、単一のLLM(大規模言語モデル)を使用するだけでは、表現がハイコンテキスト化してしまい、思わず目に留まるような魅力的な表現が困難でした。そこで、PR専門家の思考プロセスを再現し、ローコンテキストな表現を生成する多段階のステップを実装するために、メタリアルが独自に開発するLLM2を採用しました。結果として、人間にも引けを取らない表現力の豊かさが生まれています」と述べています。
さらに、「生成されたプレスリリース全体に対して評価用AIを適用し、生成・評価・改善を繰り返し実行することができます。人間は生成結果の確認と選択に集中することができ、大幅な業務改革を期待しています」と語っています。

今後の展開
メタリアル社は、まず自社のプレスリリースに「広報AI」を活用し、AIの精度向上を進めていきます。その後、外販開始を予定しており、広報業界の課題解決に貢献していく考えです。
メタリアル社は今後も、専門AI開発の高い技術力を活かし、広報業界にとどまらず、一般的なAIとは差別化を図った業界特化型AIの開発を推進し、幅広い分野への展開を目指します。
まとめ
「広報AI」は、メディアの取材傾向を学習し、72%の精度でメディア掲載判定を行う業界初のAIサービスです。複数のAIエージェントによる会話形式の文章生成プロセスを取り入れることで、キャッチーなタイトルと豊かな表現の文章を自動生成することができます。
広報業務の効率化とメディア露出の最大化を実現するこのサービスは、現在メタリアル社の自社プレスリリースに活用されており、今後は外販も予定されています。専門AI開発の技術力を活かした、業界特化型AIの好例と言えるでしょう。