IdrasysがAIエージェント「GenAI Admin Portal」をリリース。各部署の業務効率化を一括実現

業務効率化
IdrasysがAIエージェント「GenAI Admin Portal」をリリース。各部署の業務効率化を一括実現

クリーク・アンド・リバー社の子会社Idrasysが新たに提供開始したAIエージェントサービス「GenAI Admin Portal」は、Azure OpenAI Serviceと連携し、チャットボットから議事録要約、契約書比較まで多様な業務ニーズに対応。部署ごとに異なるAIツールを導入する無駄なコストを削減し、データの一元管理による情報共有の円滑化とセキュリティ強化を実現する企業向けソリューションです。

AIエージェント一つで全社の業務効率化を実現

株式会社クリーク・アンド・リバー社(以下C&R社)の子会社でAI・クラウドサービス事業を展開する株式会社Idrasys(以下Idrasys)は、2025年3月5日より新たなAIエージェントサービス「GenAI Admin Portal」の提供を開始しました。このサービスは、台湾でAIを活用したDX支援事業を展開するインツミット社が開発したもので、Azure OpenAI Service(AOAI)とChatGPTモデルを統合し、企業向けに高度な会話型AIソリューションを提供します。

「GenAI Admin Portal」の最大の特徴は、一つのプラットフォームで社内外の多様なニーズに対応できる点です。社外向けには音声での予約受付やチャットボットといったAIカスタマーサポート、社内向けにはQAチャットボットや音声会議記録要約、契約書・規則比較、コピーライティング、マーケティング、多言語翻訳など、幅広い用途に活用できます。

すでに台湾では政府機関や地方自治体、電力会社や地下鉄、航空会社などのインフラサービス企業を含む多くの企業・団体に導入されており、実績も豊富です。

部署ごとの細かいニーズに対応可能なオールインワンソリューション

多くの企業では、部署ごとに異なる生成AIツールを導入しているケースが少なくありません。例えば、営業部門ではChatGPT、経理部門ではBard、IT部門ではCopilotといったように、それぞれの部署で別々のツールを使用しています。

「生成AIを活用して業務効率をアップしたい!」という目的は同じでも、各部署で重視するポイントや作りたいアプリケーションが違うため、複数の生成AIツールやDXツールを導入し、無駄なコストをかけてしまっているのが現状です。

汎用性の高い「GenAI Admin Portal」を導入すれば、これひとつでチャットボットや音声会議記録要約、契約書・規則比較など、さまざまな用途でさまざまな形式のアプリケーションを作成することが可能になります。

部門ごとの活用例は以下の通りです:

  • ・営業部門:チャットボットを利用した顧客対応の自動化
  • ・マーケティング部門:ソーシャルメディアや顧客レビューの分析による市場トレンドの把握
  • ・人事部門:応募者の履歴書を自動でスクリーニングし、適切な候補者を選定
  • ・カスタマーサポート部門:よくある質問に対する自動応答システムの構築
  • ・IT部門:セキュリティインシデントの予測と対応
  • ・財務部門:経費報告書の自動処理と分析
  • ・製品開発部門:プロジェクトの進捗状況を自動で追跡
  • ・法務部門:契約書の内容を自動で解析し、リスクを特定
  • ・研究開発部門:最新の研究論文を自動で要約
  • ・物流部門:在庫データをリアルタイムで監視し、最適な在庫レベルを維持

データの一元管理でスムーズな情報共有と高セキュリティを実現

「GenAI Admin Portal」では、テキストファイルやドキュメントファイル、スプレッドシート、画像、音声など、さまざまなファイル形式で各部門のデータをアップデートすることが可能です。これにより、企業全体でのスムーズなデータ共有を実現します。

また、クローズドのAzure OpenAI Service (AOAI) の環境でアプリ開発が可能なため、高セキュリティ環境を確保できるという利点もあります。

直観的な操作性と手厚いサポート体制

「GenAI Admin Portal」はシンプルで分かりやすいインターフェースを採用しており、初めてのユーザーでも簡単に操作できるようになっています。要望に沿った生成AIアプリの開発が可能で、ファイルのアップロードや設定の変更もドラッグ&ドロップで簡単に行えます。

また、「ほかの部署での活用方法を教えてほしい」「他部署の従業員の理解・協力も得たい」といった企業に向けて、導入サポートや社員向け研修サービスも提供していますので、安心して導入を進めることができます。

導入事例:台湾企業での活用

導入事例1:台湾の電力系企業

台湾の電力系企業では、社内向けに各部門独自のCopilotと全社で利用する汎用Copilotを導入しました。具体的には以下のような活用が行われています:

  1. 1.セキュリティ管理プラットフォーム:セキュリティ保護管理体制を構築し、AOAIを活用したセキュアなアプリケーション環境を整備
  2. 2.汎用型AIアプリケーション:生成型AIアプリケーションと生成AIプラットフォームを構築し、すぐに利用できるようにして生産性を向上
  3. 3.専用型AIアプリケーション:生成AIを各業務部門に統合してDXを促進し、各部門の業務効率を向上

導入事例2:台湾の旅行代理店

台湾の旅行代理店では、社外向けのカスタマーサポートCopilotを作成しました。人チャットのオペレーターに、プリセットされたFAQと対話を比較し、チャットボットの回答をエージェントに推薦回答として提供。そのまま引用することも可能になっています。生成AIの利用によって質問の理解と回答の精度が向上したとのことです。

まとめ

「GenAI Admin Portal」は、Azure OpenAI Serviceを活用し、企業のさまざまな部署のニーズに対応できる統合型のAIエージェントサービスです。チャットボットや音声会議記録要約、契約書・規則比較など多様な用途に対応し、部署ごとに異なるAIツールを導入する無駄なコストを削減できます。

また、データの一元管理による情報共有の円滑化や高いセキュリティ環境の実現、直観的な操作性と手厚いサポート体制も魅力です。すでに台湾の企業で導入実績があり、様々な業種での活用が期待されます。

サービス詳細:https://idrasys.co.jp/release_genaiadminportal/

【出典】

AI HUB

AI HUB公式

@AIHUB_JP

「AI HUB」は、AI Agentが活躍する未来を創るために、国内外の最新AI Agentニュースや活用事例、技術解説などを発信する専門メディアです。

AI HUBのX(旧Twitter)アカウントでは、AI Agentの最新ニュースやトレンド情報をリアルタイムで発信しています。

フォローして最新情報をキャッチしましょう!